GMOブロックチェーンオープンソース提供プロジェクト
これまで仮想通貨を学んできた読者の皆様にはお馴染み、
「ブロックチェーン」に関するニュースです。
先月テックビューロ開発のプライベートチェーンmijinで、
「ジビエ肉の流通管理」という実用案件の発表がありましたので、併せて確認してみてください!
GMOが今後ブロックチェーンを利用した実案件をどこまで増やしてくるか楽しみです。
●GMOインターネット公式
ブロックチェーンのおさらい
まずは簡単にブロックチェーンをおさらいしておきます。
→「改ざんが難しい」「消えない」「停止しない」
また、ブロックチェーンにもいくつか種類がありますので、
よろしければこちらの基礎講座を参考にしてみてください。
全く覚える必要はないのですがw
今回のGMO案件はプライベートチェーンではなく、セミパブリックブロックチェーンとのことです。
※イーサリアムベース/ERC20
GMOブロックチェーンOSS
前置きが長くなりましたが、
ここから本題に移っていきます。
2017年7月、GMOインターネットが、
ブロックチェーン技術を活用した新サービスの実現・普及を図るべく、
実サービス展開が可能なプログラムをオープンソースで公開する
「GMOブロックチェーンOSS」を立ち上げました。
●改変、応用、変更可能・商用可能なソフトウェアライセンスです。
簡単に言えば、
●プログラムのソースコードが無償公開されていて、
誰でも改良や再配布を行うことが許可されているソフトウェアのことです。
もっとわかりやすく言うと、
●基盤や基礎、土台をつくったから、
サービスとか建物とか上モノは好きなようにアレンジしちゃいなよ!
みたいな感じですw
テックビューロのプライベートチェーンmijinとは方向性が違いますが、
どちらもブロックチェーンの実利用と普及という目指しているところは同じです。
GMOブロックチェーンOSSの案件
2017年10月30日現在、第6弾まで発表されています。
簡単に要点だけ紹介しておきます!
【病院や薬局ごとに分散している患者の電子カルテや処方箋データ等の情報を、
ユーザーが自らの意志で、医療機関に情報の閲覧・書き込み権限を与えることができるシステム】
→必要なタイミングで医療情報が共有可能
→患者の過去の病歴やアレルギー、服用薬など把握可能
【第三者機関が不要で様々なトークン(独自通貨)の交換取引可能な取引所が作れるシステム】
※トークンのトレード契約の仲介のみ
→トークンの交換処理はトレーダー間の契約成立をブロックチェーン上で自動執行
→トレーダーは取引所での口座開設、トークンを移動させたりする必要がない
【自治体や企業などが独自のトークン(ポイント)を発行することができるプログラム】
→専用サーバーの構築/管理事業者が必要ない
→トークンの発行/加盟店登録がブロックチェーン上で可能
【チケットの転売抑止とチケットレス化を実現できるプログラム】
→チケット購入者(=イベント来場者)が通知したブロックチェーン上のアドレスに入場権を付与
→購入者が所有するスマートフォンなどの端末内で生成される秘密鍵による権限を証明
【本人確認にかかる人的・金銭的コストの削減が実現できるプログラム】
※KYC=顧客本人の身元確認における書類手続きの総称
→ブロックチェーンを使って本人確認等を簡潔にスピーディーに行える
●第六弾 | 店員を呼ばずにテーブル会計「Pay@Table」
【飲食店などでの支払いに店員を呼ばずにテーブル会計を実現するプログラム】
→伝票に印字されたQRコードをスマートフォンなどで読み取り
→表示された金額(トークン数量)の支払いを許可するだけで会計完了
→店舗側のオペレーションコストの軽減
特にCoinersでは医療カルテに注目しています。
すこし極論ですがw
支払いや本人確認の簡素化や簡略化にはそこまで「緊急度」的な需要はあまりないと感じておりますw
逆に医療カルテのように、医療データをいつでも共有できるようになることで、
救える命が増えると予想されますので、まずは医療分野の開拓をGMOさんにお願いしたいところです。
このように「ブロックチェーン」という言葉だけでは理解できなかった事が、
実際に日常に落とし込まれることで、少しずつその可能性やイメージが追いついてくるのではないでしょうか。
GMOさんとテックビューロさんの今後の活躍が非常に楽しみです。