基礎講座7:これまで報道されてきたマウントゴックス事件の流れをまとめます。

マウントゴックス事件-ビットコイン

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YaSU
こんにちは、Coiners編集長のYaSUです。

「即効理解!基礎講座」では、なるべく難しい言葉を省き、
初心者でも短時間で理解できるよう、
わかりやすく・コンパクトに解説していきます。

皆様の仮想通貨ライフに少しでもお役に立てれば幸いです。


Reico
前回までのビットコインの仕組みを改めて何度も読み返してみました 😳 ちょっと賢くなった気分ですw
Satoshi
僕は消化するまでもう少し時間がかかりそうですが、最近仕事の合間に仮想通貨のチャートをみたりしはじめましたよw

初めて覚える用語もあり大変だったとおもいますが、
今回は仮想通貨史で、もっとも注目された事件について説明します。

それでは、基礎講座6スタートです!


マウントゴックス事件を説明するための画像

マウントゴックス(Mt.Gox)とは

もともと、ゲームアイテムの交換所を運営しており、
「Magic The Gathering Online Exchange」という正式な社名があります。

この頭をとってMt.Goxと呼ばれています。

当時、会社は渋谷にあり、
CEOはフランス人のマルク・カルプレス氏(日本人の妻がいるとの噂)で、

2010年7月からビットコインの取引所を開設しました。

※マルク・カルプレス氏がCEOになったのは2011年です。
(前CEOはジェド・マケーレブ氏)


(マルク・カルプレス氏)THE WALL STREET JOURNALより

2009年にビットコインが誕生したので、相当な嗅覚の持ち主です。

当時はまだ世界に、現金でビットコインを売買できる取引所が少なかったので、
このMt.Goxに世界中のビットコイナーが集まりました。

少し見づらいですが下のチャートでビットコインの価格をみてみると、
(チャートでは2009年頃のデータがありませんがw)

2010年頃は1BTC=1ドル以下で推移しており、

2012年頃には1BTC=10ドル前後となり、

そして2013年に1BTC=100ドル前後

同年末には1,100ドルまで急上昇し、急降下しました。

※2013年にMt.Goxは、
世界のビットコイン取引の7割を占めるまで大きく成長していました。

BTC/USD By TradingView

さて、背景はここまでにして、
具体的にこのMt.Gox事件について説明していきます。


マウントゴックス事件とは何か。

先にお伝えしておきます、
この事件はビットコイン自体に問題があったのではなく、

あくまで「マウントゴックスという取引所に問題があった」

ということを理解していただければと思います。

Reico
え、YaSUさん、私、ビットコイン自体が危ないって当時思ってましたよ 😥 今思えばもっと勉強しておけばよかったです。。

当時は私も含め、皆そんな感じに思っていた。w
ようやくビットコインのすばらしさが認知され始めている段階ですので、
これからたくさん勉強していきましょう!


事件をサクッとまとめると
・ハッキングにより一部のビットコイン盗まれた

・ハッキング気づいたが、隠蔽し、そのまま放置した。

なんなら取引所のビットコインの価格を操作して、横領した。

 

そして2014年に経営破綻、
2015年にマルク・カルプレス氏、業務上横領で逮捕という流れです。
※上のチャートで2013年末に価格が急落し始めたところが事件が発覚したあたりです。

これはMt.Goxで取引をしていた人にとってはひどい話です。
結果としてMt.Goxの顧客からの預かり金、
約28億円約65万ビットコイン行方不明になりました。

Mt.Goxに口座をもっていた日本人の被害口座は約1000件ほど、
日本人以外の被害口座は約12万件にものぼると報道されています。

この破綻劇のニュースで、ビットコインという存在が急速に拡散され、
同時にビットコインは危険だという認識を一気に与えてしまいました。

実際私も当時「やばい、危険だ」と感じた一人です。w


そして、年月は経ち、
2017年7月にマルク・カルプレス氏の初公判が開かれましたが、

まさかの急展開がおきました。

ビットコインを専門で調査しているWizSecという機関から、

「マルク・カルプレス氏が犯人ではない証拠」を公開しました。

今後の裁判にどう影響するかは、
まだ公的な情報待ちですのでまた別の記事で説明していきます。

とりあえず、
これまで報道されてきたマウントゴックス事件の流れを抑えていただければOKです。

以上です。

次回の基礎講座は仮想通貨と電子マネーの違いについて説明します。

お疲れ様でした。